染矢敦子ブログ Tender wind

〜やさしい風が吹いてきた〜

今の心を書いておく

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「パン食べたいね」って夫と話して、近所のパン屋さんに行ってみると入店制限をしていました。夫が一人でお店の前に並んでくれたのですが、しばらく待って店内に入ってもパンはほとんどなくて、お目当ての食パンもなく、何も買わず…「こんな時だから仕方ないね」と言いながら、でもちょっとがっかりしながら帰りました。

 

その後、実家から届いたパン。

食べたい時に食べれなかった分、とっても嬉しかったです。

半分はふわふわのまま、もう半分は夫のリクエストでバターを引いたフライパンでこんがり焼いて、二種類にして美味しくいただきました。

 

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うちは週一、二人で食材の買い物に行くのですが、毎日のように食べてたお気に入りの納豆や、週一の楽しみのパスタがもう長いこと、スーパーにありません。コンサートがないので私はそのお買い物以外はほとんどお家にいます。外食や友人とのお茶やドッグランは滅多に行かないけど、行かないと行けないはやっぱり違います。

夫の休みの度に、優輝を連れて行く公園も閉鎖されています。

 

日々、幸せも感謝も笑いもいっぱいあって、何より元気だし、代わりを考えればいいことだけど、小さな抑制は少しずつ心に影を落とします。しなきゃ行けないことを忘れていたり、心がいつものと違う反応をしたりします。好きなミュージシャンのSNS、キラキラ楽しげな投稿になぜか気持ちが沈んだり、好きな著名人の文章に心がさわざわしたり、好きなはずのものに苦しくなったり、ネットやテレビも見ないようにしたものがいくつもあります。こんな時こそ、成長しよう、できることをしよう、なんて前向きもずっとは続きません。

 

でもそれでいいんだなあって思います。

コロナのことがなくったって、ずっと心が安定してたわけじゃないし、ずっと前向きだったわけでもなく、同じものを見てもその時で感じ方は違う。思う通りにならないことだらけ。ゆらゆら、沈んだり、上がったり、笑ったり、泣いたり。

 

生きてゐる証しと吾の歌を詠む

悲しき時は哀しきと書く

 

祖母の短歌をよく思い出します。

いろんな気持ちを感じていよう。

生きているのだから。