染矢敦子ブログ Tender wind

〜やさしい風が吹いてきた〜

お誕生日会&気付いたこと

歌の好きな奥様の為に☆
「誕生日会」ご自宅に呼んで頂きました。

認知症の奥様と、とにかく優しい旦那様
奥様のご兄弟もお見えになって、楽しい時間。

表情があまり変わらない奥様ですが、旦那様が
「プロの歌手が、あなたの為に来てくれたよ。」
と言うとにっこり。
気に入って頂いたのか、準備の時もずっとそばにいてくれて。

歌い始めると、ピアノを弾くマネをしながら、とても楽しんで下さってるようでした。

今は、奥様の病気で、旦那様がずっとそばで温かく手助けされていて
見ていて、すごく微笑ましいんです。
歌を聴きながら旦那様が、奥様の手を握ると、恥ずかしそうに笑うんです。

でも若い頃は、そんなじゃなかったって、妹さんが話して下さいました。
病気が二人の時間を増やし、もっと大きな愛を育んだんですね。

ほとんどしゃべらない奥様ですが、帰り際に
「ステキな歌をありがとうございました。またお会いしましょう。」
って、にっこり笑って下さったんです。

もう色んなことが、じ~んとして。。。
私の方が、本当に「ありがとうございます」なんです。

 *

そして、また一つ、気付いたことがありました。

何年も前にデイサービスで歌った時
「あんたの歌なんか、ひとっつも面白くない。」と言われたことがあるんです。
一緒に歌えないからと言うことでした。

すごくショックでした。

私は生まれる歌を歌いたくて
それで誰かが喜んで下さったり
何かきっかけになることが嬉しくて

でもやっぱり知ってる歌を歌わないといけないのかな。。。
何度も思ったことがありました。

でも、今日。
みなさんに言われたんです。
自分たちは、歌は聴きたいって。。。
歌わないといけない場所には、行きたくないって。。。

そうなんですよね。
歌いたい人もいる、聴きたい人もいる。
人それぞれ。

「面白くない」の一言が心に残っていたけれど
「歌詞がいいのよね」「すっと入ってくる」「涙が出た」とか
「良かった」の声の方がずっとずっと多いんですよね。

そうだ。
だから、私は私のできることをしよう。
私にしかできなことをしよう。
それを喜んでくれる方々を大切にしよう。

心が軽くなりました。
誰かのたった一言で、私の中に作られた思い込み。
ぽろって、取れました。

みなさんの中にも、ありませんか?

また貴重な時間☆
ありがとうございました!!