母の卵焼き
雪の朝、休日出勤。
夫は文句一つも言わずに仕事に出かける。
私なら、きっと夫に気持ちを聞いてもらうだろう。
文句どころか
「今日は出かけちゃダメだよ。暖かくしとくんだよ」
と、私の心配をする。
なんか、すごいな。この人って。
そう思って思い出した。
父が仕事のグチを言っているのを一度も聞いたことがない。
それが子供の頃からあたり前過ぎて気づかなかった。
誕生日に一緒に夕飯を食べてくれないとか
せっかく買ったプレゼントを開けてくれないとか
お茶をなみなみ注いで怒られたとか
そんなことの方を子供って覚えているんだな。
そういえば、母にもご飯やお弁当のことで
作りたくないとか、面倒くさいとか、大変とか
言われたことは一度もないな。
お弁当4つ。毎朝、作るって大変だっただろうな。
いつも凝っていて、オムライスを今、一番に思い出した。
なんだかなあ。
感謝はしてきたつもりだけど。足りないな。
父と母はすごいな。実家も雪かな?風邪ひいてないかな?
まだ雪の降る福岡から、大分に思いを馳せています。
これは母の卵焼き。
甘くてふわふわ。これが私にとっての卵焼きです。