父とチビ
老犬になったチャムの介護は母がした。
チャムの子供、15歳のチビに寄り添って寝ているのは
「犬はしょせん犬。」
と、犬を可愛がる母や私に目くじらを立てていた父だ。
犬たちを「何人」と言う数え方をしたら怒っていた父は、今、私とたくとと風音を「三人」とブログに書く。
チビを軽トラの助手席に乗せ、魚釣りに行く。
電話をかけると、チビと昼寝中だったりする。
チビも、いつも父を目で追い、見えなくなると探している。
目がとても優しくなった。チャムにどんどん似てくる。
変わらない強さは祖父に…
何度も戻りながら、それでも徐々に変わって行ける希望を父に教わっているのかもしれない。
私と父の関係、そして、自分自身もだけれど…。
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写真は、父に甘えるチビ。