染矢敦子ブログ Tender wind

〜やさしい風が吹いてきた〜

待つ時間

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先日、予期してなかったその場で30分ぐらい「待つ」という状況になりました

したいことや、しなきゃいけないことが
いつも山ほどあるからなのか
歌の仕事で生きて行くと決めて
時間のすべてをそこに注ぐぐらいの気持ちでやらなきゃと思った
その癖がまだ抜けないのか
怠け者だと自分を責めてきた延長なのか

何もしない時間というのが苦手で
何かしなきゃって追い立てられるような気持ちになるんです

最近は、何もしない時間、頑張らない時間、休む時間
どんな時間も楽しもう、大切にしようと思うようになったし
そんなにキチキチで頑張ってる訳でもないんだけど

思考の癖というのかな、そんなにすぐには抜けないものですね
「あ~待つのか~本でも持って来とけば良かったな」
と、ちょっとだけ心でぼやいて
「あっ!違う、違う、こんな時間も私の時間。ただ待つっていうのもいいものよ」
なんて晴れ晴れと思い直し、顔をぱっと上げました

そしたら声をかけられたんです
「あら、歌を歌ってる方でしょ?」
70代ぐらいの女性かな
カメラマンの親戚の方がいらっしゃるそうで
カメラや歌や、そういう仕事はなかなか生活が厳しいけど
年齢問わず喜んでもらえる良い仕事よねとか
周りの理解や助けがあってこそよねとか
コツコツ続けることよね~これからよ!
なんて言ってもらったり
そのカメラマンの話や見せてもらった写真集もとても刺激になりました

話のついでに(この前、youtubeにもアップした)
『愛でて』の音源を持ってたので聴いてもらいました
そしたら、ほんのちょっと聴いただけで
「まあ~良いわね~CDはないの?買うわよ」って
愛でてのCDはないのですが(^-^;)
ちょうど1枚だけもっていたCD‘いいよいいよ’を買ってくれたんです
こんなこともあるんですね


その時間
待つことをしなかったら
本を読んだり、仕事をしていたら
うつむいていたら
その女性とは話せなかったかもしれないですね

『ほらね、どんな時間も大事でしょ』
って優しい声が聞こえてきそうな温かい待つ時間でした