染矢敦子ブログ Tender wind

〜やさしい風が吹いてきた〜

砂の城

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あまりにも怖い夢を見て、思い出した。

「すごい怖い夢を見た」って言ったら
「夢でよかったやん」って抱きしめてくれた人がいる。

胸が温かくなって、今度は幸せで泣きそうになった。
大好きだった人。
今は戦友みたいに思う。

いつも笑顔でいてほしいな。
幸せでいてほしいな。

辛さ、人に見せない人だから。。。

 *

そして、この歌を思い出した。。。

一番の歌詞は、フジ子ヘミングさんのコンサートの帰りに出て来た。
二番の歌詞は、ロックのコンサートの帰りに。。。
その彼を思い出して。。。

祖父のことも頭に浮かぶ。。。
祖父の‘生’の力強さが私に受け継がれている。

 *

『砂の城』

彼女はグランドピアノと共にステージにいる
彼女の指先から彼女自身や彼女の過去が音になる

その音は愛や希望や優しさではなく
孤独や絶望 悲しみや痛みから生まれてる気がした

人生はなんて残酷で儚く 
力強く豊かで美しいのだろう
どうか すべての人達に感動の涙を…
一度でも多くの幸福と笑みを…


彼はいつも仲間の中心で笑ってる
笑いを振りまくピエロ
高く艶のある歌声

そんな彼が「恐い」と泣き出す夜
そんなことは誰も知らなくていい 
胸の傷は見えなくていい

彼の世界に引き込まれていく 
僕達は笑い続ける
原色の興奮が扉を叩く 
ケセラセラ
人生なんとかなるだろう


光があれば影が生まれるように
波が寄せて引くように 
幸福だけで人生 語れない

僕達は砂の城を造り続けている
完成する日はきっと来ない
もろく美しい城
たった一人の‘生’の輝き 
それぞれの人生に溶ける
この場所この同じ時間 
共に過ごせて本当に良かった


(染矢敦子/I wish...に収録)