祖母の短歌
吾が背丈越えたる孫の肩抱けば
丸き顎のまだ幼かる
生きてゐる証しと吾の歌を詠む
悲しき時は哀しきと書く
ラーメンの出前せかする間違ひ電話に
もうつく頃と吾は答ふる
母さんと吾を呼ぶ子等の居る限り
命は愛(を)しみ生きんと思ふ
子や孫に見守られ祝う誕生日
目出たくもあり90歳われ
先日のコンサートで読んだ祖母の短歌です
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私は祖父と祖母が大好きでした
尊敬する人
私の人生の師匠
憧れの夫婦
祖母は短歌を詠み
水墨画を描いていました
祖父は詩吟と剣舞
心臓病や足が不自由な祖母を支え
祖母の短歌や水墨画を応援していました
私はコンサートでよく祖父と祖母の話をします
最近の高齢者のお楽しみ会のコンサートでは
祖母の短歌を読みました。
祖母は生前、母に言っていたそうです
「敦子が継いでくれるから
みんな興味を持たないけど
敦子が短歌は全部もらってくれるから安心」
年をとってからは
震える手で書いていた短歌と水墨画
水墨画の道具も母が私にくれると言いました
生きている間に思いついていれば…
もっと喜んでもらえたのにな
戦時中の祖父の日記のような紙切れが出てきたそうです
それも敦子にあげようと思う
なにかに使ってくれるでしょ
と母が言いました
きっとコンサートのことを言っているんだと思います
平和を願い続けた祖父
祖父の思いは私にも受け継がれています
そんな話もまたコンサートでしたいと思います
母と話をして
祖母の短歌を読み
涙が止まらなくなりました
そして絵を描きました
ポストカードにしてお手紙を書いて
実家と、祖父と祖母のお仏壇にあげてもらうものを送ろうと思います
祖父と祖母は今も私を支えてくれています
大切に生きます
ありがとう
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写真は、ビオラ 蒼いうさぎです♪
名前も色も形もかわいい☆