祖母の短歌(2)
祖母の夢を見た
短歌を書き続けた祖母
「いつも近くに置いてる入れ歯とペンがない
ペンがないから短歌が書けない」
と言っていました
私は自分のペンをいくつか祖母に渡しました
*
前にブログにも書いたのですが
お棺に祖父と祖母との思い出の花
ひまわりを入れようと町中の花屋を探しました
ひまわりは見つかったけど
私…ペンも鉛筆も入れなかったですね
母に電話をして
お仏壇に ペンを置いてもらうことにしました
「短歌は、敦子が全部もらってくれるから安心
歌は、敦子にしか分からん」
生前、母たちに何度も言っていたそうです
亡くなる少し前に書いてた
短歌を今日は久々読みました
広告の裏にたくさん、たくさん書いています
その多さに「ばあちゃん、すごいな~!」 って
思わず口にしていました
いくつか載せますね
病み古りて生きいる日々の苦しさに
死なんといひて娘をかなします
今一度 古里の島の磯めぐり
魚釣りたし貝拾いたし
指病みて筆を折りたる水墨画
画きてみたしと思ふは淋し
なすもなく生かされ生きる淋しさを
吾れ守る子らも今は知らざる
終の家の亡き夫の建てたるあばら家に
八十九歳 我は生きる
そんな思いだったんだって
私は祖母が亡くなって 短歌を読んで始めて知りました
読みながら号泣しました
もっともっと会って、話をすれば良かった
母達も知らなかったんだろうな
私が伝えなきゃね
ばあちゃん 夢に出てきてくれて、ありがとう
まだ受け取ってない短歌
もらいにまた帰るからね