染矢敦子ブログ Tender wind

〜やさしい風が吹いてきた〜

祖母の短歌(2)

0608-16

 

祖母の夢を見た

 

短歌を書き続けた祖母

「いつも近くに置いてる入れ歯とペンがない

ペンがないから短歌が書けない」

と言っていました

 

私は自分のペンをいくつか祖母に渡しました

 

 

前にブログにも書いたのですが

お棺に祖父と祖母との思い出の花

ひまわりを入れようと町中の花屋を探しました

 

ひまわりは見つかったけど

私…ペンも鉛筆も入れなかったですね

 

母に電話をして

お仏壇に ペンを置いてもらうことにしました

 

「短歌は、敦子が全部もらってくれるから安心

歌は、敦子にしか分からん」

 

生前、母たちに何度も言っていたそうです

 

亡くなる少し前に書いてた

短歌を今日は久々読みました

 

広告の裏にたくさん、たくさん書いています

 

その多さに「ばあちゃん、すごいな~!」 って

思わず口にしていました

 

いくつか載せますね

 

 

病み古りて生きいる日々の苦しさに

 死なんといひて娘をかなします

 

今一度 古里の島の磯めぐり

 魚釣りたし貝拾いたし

 

指病みて筆を折りたる水墨画

 画きてみたしと思ふは淋し

 

なすもなく生かされ生きる淋しさを

 吾れ守る子らも今は知らざる

 

終の家の亡き夫の建てたるあばら家に

 八十九歳 我は生きる

 

 

そんな思いだったんだって

私は祖母が亡くなって 短歌を読んで始めて知りました

 

読みながら号泣しました

 

もっともっと会って、話をすれば良かった

 

母達も知らなかったんだろうな

私が伝えなきゃね

 

ばあちゃん 夢に出てきてくれて、ありがとう

まだ受け取ってない短歌

もらいにまた帰るからね