Play Ball * 染矢敦子
「いつか自分の作った歌を歌う」
子供の頃に決めたこと
それが叶った1曲目がこの歌です
中学校は私達が最後の卒業生
廃校になってもうありません
その古い校舎の窓から
見ていた男子の遊ぶ姿、声、舞う土ぼこり
その感じが始まりの歌詞です
最後の試合の日
それは高校の時
震えていた肩は
実は監督(体育の先生)なんですよね
心に残っていて…
いろんな場面
いろんな人
感じたこと
もどかしさみたいなもの
繋ぎ合わされ一つの歌になりました
まだ片思いだけ
誰ともつき合ったことのない頃に作った歌
このなんともいえない
若さというか、なんだろうこの感じ
もうこんな歌詞は書けないですね
ライブで今度、歌ってみようかな
Play ball
今にも外れそうな窓から
傷だらけの輝きを見ていた
泥まみれになれない制服
脱ぎ捨てたくて少年に憧れていた
生徒手帳に挟んだ一枚の写真
Kの文字の野球帽
最後の試合の日に
うつむき震える肩
鳴り続くサイレン
フェンス越し届かない
あなたの涙に
唇を噛み締めるだけ
同じ時間
同じ風景
分け合って
もうそこには戻れない
時は流れて行くよ
作り出す為
消して行くため
永遠見つけられずに
手探りする夜
誇らしげな背番号と左肘の傷
あなた一人を抱きしめたい
強さも優しさも
一人で川を渡ることが強さだと
求めること恐れていた
子供のようにはしゃいで
ごまかし続けて来た
砂埃も払えないまま
手のひら合わせ大きさ比べたね
はにかんで引き寄せる
時は流れて行くよ
変わらないもの
何もないけど
許し合いながら
肩を並べて歩きたい
終わってるなんて言わないで
今も青い春
あなたのすべてを受け止めたい
弱さも厳しさも
誇らしげな背番号と左肘の傷
あなた一人を抱きしめたい
強さも優しさも
***
1stAlbum『うれしい時の顔』より
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