家族
母としてしか、接していなかったから…
求め過ぎたり、分かってもらえないと悲しかったり、苛立ったり、すごく苦しかったり。
でも、最近、女として、人として、母を見ることが出来るようになった。
可愛い人だと思う。
明るく、才能に溢れた人。
母としては、子供の頃から尊敬していたけれど、それだけじゃない。
人として「すごい」そう思えることが多い。
妹からのメール
「お姉ちゃん、ありがとう。」
涙が出そうになる。
想いは、何年かかっても届く。
父にしてもそうだ。
良い意味でも、厄介な部分でも深い人だと思う。
父の寂しさも暗闇も、逆に楽しみも…何も理解してなかったと思う。
ある意味、他人に対してより、ずっと私は家族に関して、無関心だったのかもしれない。
近過ぎて見えない…自分の感情ばかりで、きっと見ようとしなかったのだろう。
気を使って、顔色をうかがってきたつもり…でも、それは自分の感情の優先された目線。
自分が変われば相手も変わる。
「ありがとう」
と電話を切ることにしたら、いつの間にか父も母も
「ありがとう」
と電話を切るようになった。
そこには、温かい気持ちが残る。
笑わない父の笑顔も増えた。
気付いて良かった。
これから、色んな面を見て行きたい。
たくさん話して行きたい。
一緒にいっぱい笑いたい。
せっかく家族として生を受けたのだから…。