思いもよらない生き方をしている

photo：のびをする風音

朝、起きてから、大好きなことに夢中になって
まだ今日は何も食べてないことに気づく。

もうお昼。

自由人だよな、私。
こんな生活を考えたことなかったな。
ちょっと前まで…

堅実で、自分の中の理想を持った公務員の父。
子どもが一番で、手作りおやつ、きっと良妻賢母と言うのだろう、専業主婦の母。


高校まで勉強ばかりしていた。
勉強は好きだったし、家を出たかったから。
家を出てからが、私の人生だと思っていた。
その為には、国立大学に入るのが、うちの家では一番スムーズな方法だと子ども心に知っていた。
みんなを喜ばせて、自由になれる。


歌うと決めていた。
自分で書いた詩を歌うと決めていた。

だけど、まさか作曲ができるとも思ってないし、弾き語りなんて考えもしなかった。

歌の仕事をするとも思っていなかった。

歌手といったら、テレビに出たり事務所があったり
こんな風に、地方で、お客様がお仕事を運んで下さって
広げて下さって、この歌の仕事だけで生活するなんて
思いもよらなかった。


結婚して、一軒家に住んだら、犬を飼うと思っていた。
私が一緒に暮らす犬は、中型犬で雑種。
でも、今、私はマンションで小型犬と住んでいる。
結婚もしてないし。


私以上に、両親にとって「思いもよらない娘」だろうなあ（笑）
最近はやっと慣れてきたのか…
諦めたのか…
けど、もう「私が悪い」なんて自分を責めないよ。
父、母、ありがとうね。
すべては感謝へと変わる。


波瀾万丈。
どん底みたなあ。絶望したなあ。
小説が何冊も書けるだろう。
いつか語りたいな、もう少し良い年齢になったら。


例えば…
生まれる前に、自分で自分の人生を選んでくるとして
必要な経験を積んでいるとして

私の魂って、チャレンジャーだな～
よくこんな人生を設定してきたな～
と笑ってしまう。
本当にそんなことがあるのならね。


そして…
こんなに毎日、たくさん「ありがとう」を言うなんて
こんなに毎日、笑っているなんて

こんなに、たくさん「ありがとう」を言ってもらえる人生になってるなんて

思いもしなかった。

思いもよらなかったから
一つ一つの「ありがとう」が心に染みる。