染矢敦子ブログ Tender wind

〜やさしい風が吹いてきた〜

ばあちゃん

夫のおばあちゃんのお葬式から

今、帰ってきました

 

風音のことで大分から帰ってきた翌日

夜中に、眠ったまま、おばあちゃんは逝きました

101歳

大往生です

 

でも悲しくて寂しくて

風音ところのことがあって

風音の最後は思いも寄らない苦しみの時間だったので

ちょっと心が…もう本当に…

 

昨日のお通夜では

喪主である夫のお母さんに

「敦子さん、大丈夫?具合悪い?」

と心配され、リンパマッサージをしてもらうし

 

お葬式では流れる涙が止まらず

そこにいた誰よりも過ごした時間の少ない

孫の嫁である私がボロボロで

また夫のお母さんに慰められるという…

全く情けないです

 

昨年、亡くなった大好きな友人の声が聞こえるようでした

「染やん、子どもすぎ」

本当、子ども過ぎです

 

帰りに夫に謝ると

「一人ぐらい号泣してもらって、ばあちゃんも嬉しいよ」

と言ってくれました

本当、優しい人です

 

 

初めて会った日

私は少しおばあちゃんが怖かったです

でも「一期一会」を歌って聴いてもらって

そしたら、拝むように手を合わせて

「ありがとう」って言ってくれたんです

 

そして

「なんもかんもいい!」って

笑ってくれました

 

誰かに「なんもかんもいい」

そんな言葉をもらったのは初めてでした

 

夫とその後も何度か会いにいったり

写真を送ったり

苦労もされて厳しさももっている方だったみたいですが

孫である夫のことが大好きで

そばにいるのが嬉しそうで

私が会ったおばあちゃんはいつも温かく優しい人でした

 

最後に会ったのは大晦日

覚悟してくださいと言われたと連絡をもらって

夫と会いにいきました

 

もう会話はできないと言っていたのですが

全然、元気やんって思うほど

その日ははっきりと意識があって

耳が遠く、なかなか噛み合ないけれど

明るくいろいろとお話をしました

 

帰ろうとすると

「帰したくない」と言われました

この言葉も初めて人に言われた言葉かもしれません

 

「寂しい、一緒に帰りたい」

「また来るから」

三人で手を握りあって

「またくるからね、ばあちゃん」

何度も夫は言いました

 

そしておばあちゃんは

「ありがとう、ありがとう」

繰り返していました

 

意識がはっきりしていたのは

その日だけ

その後もずっと眠っていたようです

 

奇跡のような時間だったんだなと今、思います

 

ありがとうございました

お疲れさまでした

 

まだとても悲しいけれど

前に進もうと思います  

 

この記事のタイトルに迷って

夫に「タイトルなにがいいかな?」と言うと

「ばあちゃん」と言って2人で笑ったので

そのまま「ばあちゃん」というタイトルにしました