帰省 2 ~山の神~
元旦。
氏神様にお参りした後、父とコロと一緒に、コロの彷徨っていた‘山の神’に行って来ました。
かなり、山奥に軽トラで入って行きます。
そして、車を止めて川に降り、石を渡りながら、向こう岸に父とコロは、当然のように歩いて行きます。
革靴しか持って帰っていない私は、少し躊躇いましたが…
「ここは行かんといけんやろ」って、川に降りました。
まるで、トトロでもいるかのような場所。
小さな祠。
お参りした後、反対されるかなと思いつつも
「歌おうかな。。。」
「うん。歌えば良いわあ。」
と父。ものすごく驚きました。少し前の父なら「そんなことせんでいい」ときっと言ったでしょう。
‘天声-uta-’を歌いました。
木々たちと共鳴し、声が伸び、響き、とてもとても心地よく歌えました。
こんな自然の中で、こんな神聖な場所で歌ったら、すべての神様に届くんじゃないかな。。。
そんな気分になりました。
歌った後「良い声だった」父に言われて、泣きそうに嬉しかったです。
そして…鹿が現れたのです。
小さめだったので、子鹿かな。
鹿は、神様の使いと言われます。
「届きましたよ」
って言ってくれたのかな。。。父とそんな話をしながら、家に帰りました。